お寺の食育/カレーの日

令和6年10月20日()、第4回まごころ学舎お寺の食育/カレーの日

特別講師として、札幌市清田区・トムトムキキル店主「松ちゃん先生」こと松原崇弘さんをお迎えし、賑やかに和やかに開催させていただきました。

スープカレー トムトムキキル
北海道札幌市清田区清田三条2-14-15
011-881-6280
https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010304/1037079/

https://www.instagram.com/tomtomkikir?igsh=cmVxNTc4eGkzMWZ6

今回は、スーパーで買える身近な材料を使って『お家で作れる美味しいスープカレーの作り方』を教えていただきました。

また、ご参加の皆さまには、お唱えごとなど簡単な作法の体験もしていただきました。

まずは、松ちゃん先生によるレシピ解説とデモンストレーション。
さまざまにお話を交えながら一連の調理手順を見せていただきました。

デモンストレーションのあとは、2班に分かれて調理開始。
火加減やタイミングなど、細やかに教えていただきました。

途中『ローリエは割って入れた方がいい』を確かめる様子。一同納得でした。

その後も調理は続き、

鶏キーマのスープカレー、完成です。

プロ直々にご指導をいただいたスープカレーはとっても美味しかったです。

「いただきます」の前に 五観の偈 (ごかんのげ) をお唱えしました。

五観の偈 (ごかんのげ) は、食べ物をいただく心構えがまとめられた短い偈文 (げもん) です。
五つの観点から食事の意義を見つめ、心を清らかにして食べ物をいただくためにお唱えします。

1. 功の多少を計り 彼の来処を量(はか)る

この一食に、どれほど多く方々の努力とご苦労が詰まっているのかを想像する。

食事は「ご縁」をいただくことに他なりません。
食物が自分の目の前に来るまでに、たくさんの方々が関わってくれています。
お米を作ったり、野菜を育てたり、お店に届けたり、料理をしてくれたり。そんなたくさんの人たちの存在に気づき、感謝を込めて「いただきます。

2. 己が徳行の全欠を忖(はか)って供に応ず

自分の日常を振り返り、この一食を受け取るにふさわしい振る舞いができているか。

他者に優しく接しているか。慎みの心を忘れてはいないか。自分自身を見つめ、もっと成長していこうという心をもちながら「いただきます。

3. 心を防ぎ 過を離るることは貪等を宗とす

自分の中の欲張りな心、わがままな心を抑える。

選り好みせずに、身体のためにも心のためにも、必要な分量を「いただきます。

4. 正に良薬を事とするは 形枯を療ぜんが為なり

食事は心身の健康を保つための大切な薬である。

ただ空腹を満たすためだけではなく、痛いとき苦しいときに飲む「薬」のように「いただきます。

5. 成道の為の故に 今 此の食を受く

食事をいただく、その目的はなにか。

より良い生き方を実践するための原動力として、心を込めてこの食事を「いただきます。

たくさんのご縁が折り重なった尊い食事をいただいて得たその力を、誰かを助けたり、善いことに向けていく。

仏教的なより良い生き方とは、他者への思いやりと感謝をもって生きることです。

五観の偈は、食事を通して深い「ご縁」を感じ取り、感謝や反省、自己向上の気持ちを養うための教えです。

食べたあとは、たくあんと熱いほうじ茶を使って食器をきれいにします。

最後には、たくあんを食べ、お茶を飲み干します。ご飯つぶはもちろんのこと、小さな食材の欠片も残さずいただきます。

お片付けのあとは、食育法話です。
五観の偈の解説や、精進料理のことについて「何を食べる×どう食べる」という視点でお話させていただきました。

近年、健康志向などの影響で「なにを食べる」ということについて、世の中の関心が高まっています。一方で「どう食べる」の話題は少ないように感じています。

今回の献立は「鶏キーマのスープカレー」でした。
本来、精進料理では動物性の食材は使いません。
お寺の食育で、お肉はいいの?? と疑問を感じた方もいらっしゃるかと思います。

今回は、厳格な作法を体験するということよりも、精進料理の教えにふれて、その学びをご自身の日常に生かすキッカケになることを第一としました。

ご家庭におきましては、水をじゃぶじゃぶ使いすぎないこと。食材や調理道具を大切に扱うこと。心を込めて調理し、心を込めていただく。それらのことを実践できれば、たとえお肉やニンニクを使っていたとしても「精進料理」と考えて良いと思っています。

毎日できなくてもいいんです。思い出した時でかまいません。

「精進料理モード」で作って、食べる。

きっと普段とは一味違う食事体験ができることと思います。おすすめです。

最後に、講師をお勤めいただきました「松ちゃん先生」こと松原崇弘さん、そしてご参加いただきました皆さまに心よりの感謝を申し上げます。ありがとうございました。合掌



※撮影写真の使用許可、ありがとうございました。

※お寺の食育/カレーの日、次回開催を決定しました。日程は未定です。どうぞよろしくお願いいたします。

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